確か、自動車雑誌に載っていた、WRCタイプを見たのが最初だったと思います。
笑ったような口に、鋭い目つき。コンパクトカーが好きな私にとっては、
素直に、わぁ、かっこいい。と思っていました。まさかその後、自分が
乗っているとは、思いもしませんでしたが。 月日が経ち、私は、中古のカプチーノに乗っていました。 カプチーノは、良い車でした。今でも、新車で出たら、真剣に購入しようか悩むところです。 かなりタイトなコックピットに積載量が0に近いトランク、 パワーアシストの無いステアリングに硬い足。 2ストバイクのような吹け上がりで、下はスカスカ、上はモリモリ。 でも、憎めない顔とスタイル。操作類が理想に近い位置で、まさしく人馬一体の感覚。 自分の手足のような感覚は、バイクのようでもあり、スポーツカーそのものでもありました。 カプチーノもだいぶくたびれて、車検も切れそうになっている某日。 エンジンのオイル漏れやら、ボディのキシミ、雨漏り、疲れたときに運転すると、 容赦なく襲ってくる振動、 そろそろ、新車にでも乗り換えるかなぁ、と思い始めました。 希望は、そこそこ安くて、スポーティーで、実用的なもの。 2シーターはもってのほかだが、実用一点張りはツマラナイ。 1ボックスやワゴンや4駆系は、大きすぎるから却下。 日常の足じゃないから、オートマも却下。 外車には乗りたいけど、左ハンドルは不安が大きいので却下。 そんな時、脳裏に浮かんだのは、プジョー206。 コンパクトで、デザインが良く、右ハンドルなのに、マニュアルがある。 フランス車に不安はあるけど、最近は大丈夫だと聞くし。 ふらりと寄ったブルーライオンで、初めて206に触れました。 なんてカワイイんでしょう。とってもキュート! このデザインに勝るものは、そう出ないだろうと思いました。 展示車に乗り込み、いろいろいじりましたが、 ダブルホールディングのリアシートが、まず、評価大! 安全性を追求した装備など、かなり良かったです。 しかし、試乗車のXT-プレミアムのマニュアルに試乗して感情が一気に冷めてしまいました。 いくら調節しても遠いハンドル。慣れない左ウインカー。オートワイパーの怪しい動作。 加速も悪いし、ハンドリングもダイレクト感が無い。 極めつけは、ペダルレイアウトの悪さ。 どうがんばっても、アクセルとブレーキを同時に踏んでしまう・・・ なんだかなぁ、これだったら、ただのお買い物カーとして、 オートマで乗った方がいいじゃん。と思いながら、ディーラーを後にしました。 |
カプチーノは車検を通し、まだ乗るつもりでしたが、まだ、新車の夢は、
捨てきれずにいました。パワーはなくとも、キビキビ走ってくれて、
荷物がたくさん積めるもの・・・ スタイルは、やはり206が一番だと思っていて、ずっと頭の片隅に残っていました。 ふらりと立ち寄った、前とは別のブルーライオン。 試乗したのは、XT-プレミアムのオートマ。前回とディーラーが違うせいか、 担当の営業マンが良かったせいか、 試乗コースがとても良く、車の通らない裏通りを、フル加速、フルブレーキング、スラローム等、 到底、表の道では出来ない事を、体験できました。(いつもやらせてくれるかは判らないですが。) 営業のMさんは、206の安定性や安全性を伝えたかったらしいです。 基本性能の高さが体感でき、前回感じた失望が薄れ、また、206に対する気持ちが大きくなりました。 s16が欲しかったが、値段を考え、xsのマニュアルに。シートもバケットタイプだと聞くし、 ペダルレイアウトも、徐々に改善されつつあるという話だったので、ついに、決断してしまいました。 グレードは、206xsのマニュアル。これから、長い付き合いになる相棒を決定しました。 |
比較対象はカプチーノなので、参考になるかどうか・・・ 気になっていたペダルですが、そんなに問題はありませんでした。 確かにペダル間隔は狭いですが、以前の(試乗した)モデルに比べると、 アクセルが奥のほうに下がっていて、同時に踏むこともほとんどないです。 足元にまだ余裕があるので、今度、レイアウトを改善してみようと思います。 ステアリングのポジションは、遠い気がしたのですが、 用途の違いかなと思えるようになってきました。 というか、気にならなくなってきました。 ある程度ハンドルが遠いほうが、開放感があるような気がします。 シートを少しあげ、シートバックを立ち気味にすれば、結構、楽なポジションになりました。 シートは、XT系と違い、バケットタイプです。 硬めでしっかりした感じがとても気に入っています。 メーター類ですが、水温計、油音計も正確な温度を刻んでそうですし、 燃料系もちゃんとFULLまでいきました。 マルチファンクションディスプレイには、瞬間燃費、総燃費、平均時速、走行可能距離、 外気温、日付がワイパーレバーについたボタンで切り替えられ、とても面白いです。 他に、ドアが開いたり、各種警告灯の情報が表示されたりもします。 ルームランプは、ドアをアンロックすると点灯し、エンジンをかけるまで点灯しています。 半ドアで、出発しようとしたら、ルームランプが点滅して、ビックリ! その他、ランプ系のギミックは結構いろいろあるんですが、結構自然な感じで、とっても良いです。 乗り心地は、まだ、慣らし中ですが、そんなに突き上げ感もないし、かといってフワフワしない。 なんだか、地面に吸い付いているようです。2000回転ぐらいから、グーっとトルクが出てきて、 ストレス無く加速していきます。慣らし中なので3000までしか回していませんが、 流れに乗り遅れることは、ほとんど無いです。なんだか、これで十分な気がします。 280馬力って必要ないじゃん。 ○12ヶ月で7千キロを突破して○ 慣らしも完了して、自分の手足のように思えるようになった今日の感想ですが、 足回りは、柔らかすぎず、硬すぎずで、不安感全く無しです。 ハンドル、ペダル、レバーも慣れたせいか違和感がゼロになりました。 細い道で、緩急をつけながら、対向車とすれ違い、交差点で、左右の道に神経を尖らせる。 といった場面でも、十分なトルクを維持でき、余裕を持って対処できます。 まさに、自分の手足といった感じです。 |